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真っ暗闇を歩いて進む「胎内めぐり」を二子玉川にある玉川大師の地下霊場で体験できた!

東京都
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「胎内めぐり」や「戒壇(かいだん)めぐり」と呼ばれる、お寺の地下にある真っ暗闇を歩いて進む参拝を知っていますか?

有名なところとしては、長野県の「善光寺」や京都府の「清水寺」があるのですが、実は東京都の二子玉川駅から徒歩15分の場所にある「玉川大師」でも体験ができるということがわかり、早速行ってきました。

2011年に善光寺に参拝に行った時に初めて「お戒壇めぐり」をしたことがあったのですが、善光寺は「ロ」の字型の約45mの回廊を巡っていくのですが、「玉川大師」は善光寺の倍以上ある約100mの曲がりくねって、上下の勾配のある真っ暗な回廊をめぐります。

しかも暗闇の難所が3回あり、途中の休憩?!(薄明るくなっているところ)では、300尊体のお大師さま・観音さまに参拝することができ、四国88か所西国33番両霊場を参拝するのと同じご利益があるので、約20分で東京都内にいながらにして「お遍路」ができてしまいます!

寶泉山玉眞院 玉川大師 の場所

玉川大師は、東急田園都市線と東急大井町線が通っている「二子玉川駅」通称ニコタマから歩いて10分程度の距離にあります。

駅を出て玉川高島屋の方に向かっていき、国道246号を渡ると「地下佛殿 玉川大師」の看板が見えてきます。

寶泉山玉眞院 玉川大師
住所:東京都世田谷区瀬田4-13-3
参拝時間:9:00より16:30まで
TEL:03-3700-2561
FAX:03-3707-2023

「胎内めぐり」ができる、奥の院 地下霊場遍照金剛殿

境内の中に入っていくと、階段を10段登ったところに本殿があります。

あとからわかるのですが、本殿が地面よりも少し高いところにあるのは、この下の部分に「地下霊場」があるからのようです。

階段を登って左側の下駄箱の上には、「地下遍照金剛殿 玉川大師略縁起」と説明があり、地下佛殿は昭和9年に完成したことがわかります。

来年にはもう90年も経つんですね。

さらにその奥には、「インド伝来 長寿の銅鑼(かね)」があり、、1つき百円でした。

入口の右側にも下駄箱があり、「地下霊場 遍照金剛殿」の看板がありました。

縦書きされている看板には、以下の記載がありました。

  • 内拝参詣時間 九時より五時まで
  • 中学生以下は父母あるいは先生同道の事

「胎内めぐり」の順拝修行をするため地下霊場へ入る

地下霊場へ行くには、参拝料を支払って、地下霊場へ行く際の説明書を確認してから進むことになります。

参拝料や御朱印など

本殿の中は撮影禁止だったので写真は撮れなかったのですが、正面の入口から中に入って、左側に受付があります。

地下霊場順拝は、参拝料1人:500円でした。

我が家には7歳4歳2歳のチビ達がいるのですが、大人も子どもも関係なく500円だったので、5人で2500円。

あと御朱印も頂いていこうと思っていたので、事前に調べていたのですが、地下霊場に行く前にお願いしておくといいということで、いくつか種類がある中からご本尊の御朱印を選択しました。

御朱印は、メニュー表でサンプルを確認できるので、いただきたいものを選ぶことができます。

以下の御朱印で500円でした。

ちょっとびっくりしたのですが、支払いはクレジットカードの他、交通系ICも利用することができました。

クレジットカードで決済したのですが、その時に使っていたのがStoresの端末だったので、確認してみたら、サイトの「祈祷申込」に利用できるクレジットカード・電子マネーが表示されていました。

出典元:祈祷申込 |寶泉山玉眞院 玉川大師

地下霊場へ行く際の説明書

受付が終わると、地下霊場へ行く際の説明書(A4サイズ1枚分)を確認します。(これも撮影禁止でした。)

内容の一部は、サイトにも表示されています。

  • 一辺の明り(懐中電灯・ローソク等)を禁ず
  • 必ず静寂を保ち、「南無大師遍照金剛」と念じて下さい。
  • 土足を禁ず

地下霊場内は土足禁止なので、階段を降りる時にサンダルを貸してもらえます。

子ども用サンダルは無いので、履いてきた自分の靴を下駄箱から持ってきて、地下霊場に入っていくことになります。

この他には、撮影禁止のことや、地下霊場へは1日1回しか入れないということ、「お大師さま」、「金剛杵(こんごうしょ)」の説明、などもありました。

数え年のお大師さまにお参りする

最初の難所(暗闇)のあとには、四国八十八ヶ所霊場にゆかりのある仏像(お大師さま)がたくさん安置されている部屋があります。

それぞれに漢字で番号が書かれているので、自分の数え年(年齢プラス1歳)のお大師さまをお詣りすると良いそうです。

お大師さまは順番に並んでいるのですが、漢字の番号は通常とは逆向き(「五十四番」の場合は「番四十五」)になっているので、がんばって探してください。

地下霊場内は撮影禁止なので写真は撮れなかったのですが、ホームページにお大師さまがいる部屋のの写真があったので引用しておきます。

出典元:地下仏遍照金剛殿 |寶泉山玉眞院 玉川大師

この他にも、入口部分や2回目の難所後の「弘法大師」の写真も見ることができます。

2回目の難所にある【金剛杵(こんごうしょ)】

他には、進む時は右手側の壁伝いに進むことと、2回目の難所に、右手の肩から腰の高さぐらいに【金剛杵(こんごうしょ)】があるので、それを振ることでご利益があることが書かれていました。

説明書には簡単なイラストが書かれていたのですが、改めて調べてみたら金剛杵(こんごうしょ)】だと思われます。

写真は撮影できなかったので、Amazonで似たようなものを調べてみたら売っていました(笑)こんな感じのやつです。

真っ暗闇の中にあるので手探りで探すことになるのですが、我が家は一番ビビっていた第1子くんが見つけてくれました。

実際に地下霊場に入ってみた体験談

準備ができたらサンダルに履き替えて、地下霊場へ入っていきます。

第1子くんは本堂の中に入るまでは「行く行く〜〜!!」とノリノリだったのですが、地下霊場の入口を見た途端、「やっぱりヤダ、行きたくない!」と極端に変貌しました。

ですが、せっかく来たのでみんなで地下霊場へ入っていきました。

 

第2子ちゃんは母と手をつなぎ最初に進んでいって、その後を第1子くんが母のリュックにつかまって進み、父は第3子ちゃんと左手をつなぎ、右手は第1子くんの肩を触ってあげて後ろにいることを教えてあげながら、両手のふさがった父は右肩で壁を伝って先に進むスタイルになりました。

最初の難所(暗闇)を少し進んでいくとあっという間に、完全に何も見えなくなります。

目が暗闇に慣れてことは一切なく、完全な暗闇です。

左手は第3子ちゃんとつないでいるため離せないので、右手で反対の壁を触ってみたら、大人一人ちょっとが通れるほどの幅しかありませんでした。

 

第1子くんは、母にピッタリくっついていましたが、一番泣いてしまうと思われて第3子ちゃんは声を発することもなく、しっかりと手をつないでしっかり歩いてくれます。

玉川大師の地下霊場は、善光寺と違い、ぐねぐねと曲がりくねりながら、思った以上に上下の勾配がある暗闇になっています。

第3子ちゃん(2歳)が、つまずいたり転んだりすることはなかったのですが、何も見えない暗闇で上下左右に進んでいくと、だんだん暗闇にいることが不思議な感じになってきます。

 

そのまま暗闇をゆっくり進むこと、数分、1回目の難所が終わり、お大師さまがたくさんいる薄明るい部屋にたどり着きました。

出典元:地下仏遍照金剛殿 |寶泉山玉眞院 玉川大師

先程の写真のようにお大師さまがたくさんいるのですが、真っ暗闇からこの部屋に出ると、さらになんとも言えない感覚になります。

お大師さまの番号は、入口側からどんどん増えていくことが分かったので、自分たちの年齢プラス1のお大師さまにお参りをして、さらに奥へと進んで行こうとしたとき、、、第1子くんが「ト、、トイレ行きたい」と。。。

まだ半分ぐらいしか進んでいないのですが、暗くて怖かったこともあると思うのですが、急がないと大変なことに。

戻ることも考えたのですが、おそらく半分ぐらいは来ていたので、急ぎながら先に進むことにしました。

 

軽く急ぎながら、2回目の難所(暗闇)へ進んでいくのですが、説明にも書いてあったように右手の壁、肩から腰の高さに金剛杵(こんごうしょ)】があるはずなので、探しながら進むべきだったのですが、第1子くんの「トイレ」発言で、若干探すことを忘れていました。

そんな中、、、第1子くんが「なんかあった〜!」とビビりながら金剛杵(こんごうしょ)】見つけてくれました。

トイレは大丈夫なのかなと心配しつつ、みんな順番でフリフリしていったのですが、第3子ちゃんには少し高かったため手が届かない高さなので、暗闇の中で抱っこしてどうにかフリフリ(笑)

ここからは、速歩きで暗闇の中を進んでいきます。

 

1回目の難所と同じぐらい進んでいくと、薄明るくなり、大きな弘法大師像がいました。

弘法大師の正面に置かれている「チーン♪」というか「ボーン♪」となるやつをみんなで鳴らしてお参りしました。

その奥には、お大師さまとは違うたくさんの石仏がいらっしゃるのですが、第1子くんの「トイレ」もどんどん急ぎになるので、サクッと通り過ぎて、3回目の難所を通り過ぎ、、最後にある「打ち上げの鐘」を鳴らすと、最初に降りた階段の横に出てきます。

 

そのまま第1子くんは、母とともにトイレに直行でした。

残念ながら地下霊場の後半は、かなり早足で通り過ぎてしまったので、満喫できなかった感がありましたが、かなり早足のお遍路となってしまいました。

本殿の周り

玉川大師は地下霊場だけではなく、本殿の外側にもたくさんの仏像や石仏がありました。

木に隠れてしまっていますが、

とても大きな石仏があったり、

「ぼけ封じ関東三十三観音霊場10番」にも、なっているそうです。

亀がいた

地下霊場をお参りして、外にある諸々を見ていたら、本殿の方から「カコン!」という少し乾いた音がしました。

何事かと振り返って、よぉ〜〜〜く見ていたら、

大きな亀がいました!!

水は無いのですが、1,2段低くなっている本殿周りの通路部分を歩いていて、もしかして低いところにハマってしまったのかな?!

と思っていたのですが、気がついたら階段を登っていました(笑)

もうちょっと観察していたら、自分で階段を上手に降りてました。


真っ暗闇を歩いて進む「胎内めぐり」を二子玉川の玉川大師の地下霊場で体験できた! のまとめ

長野県「善光寺」が有名な、真っ暗闇の通路を歩いて進む参拝「戒壇(かいだん)めぐり(胎内めぐり)」を、二子玉川駅から徒歩15分の場所にある「玉川大師」で、体験することができました。

東京近郊で同じことはできないと勝手に思い込んでいたのですが、都内というかニコタマで体験できてしまうなんて、かなりビックリでした。

また2011年に善光寺に参拝に行った時に初めて「お戒壇めぐり」をしたことがあったのですが、善光寺は「ロ」の字型の回廊を約45mの巡っていくのですが、その時は週末だったこともあり沢山の人がいたので、真っ暗闇の中ではあるものの人の気配をたくさん感じる場所でした。

 

ですが、「玉川大師」の回廊は、善光寺の倍以上で約100mあり、さらに曲がりくねって上下の勾配もある真っ暗な回廊でした。だんだんどこに向かっているのかわからなくなってきます。

また週末でしたが、僕たち以外には参拝者はほとんどいなかったので、自分たち以外に暗闇の中で人の気配を感じることがなく、すごく不思議な感覚になります。

地下霊場参拝の後半は、第1子くんの「トイレ」で早足で通り過ぎてしまったのですが、300尊体のお大師さま・観音さまに参拝することができ、四国88か所西国33番両霊場を参拝するのと同じご利益があるそうなので、約20分で東京都内にいながらにして「お遍路」ができました。

 

この記事を書いていたら、第1子くんが覗いてきて「あっ!こないだ行ったところ!」と言ったので、「また行ってみる?!」と聞いたら「行くぅ〜〜!」と言ってました(笑)

ただ父的には、みんなで暗闇を歩いていたからまだ良かったのですが、、、1人ひとりバラバラで行けと言われたら、、、行けない気がします。。。

あと、【必ず静寂を保ち、「南無大師遍照金剛」と念じて下さい。】っていうの、この記事を書いている時に知った!!

そして読み方は、南無大師 遍照金剛(なむだいし へんじょうこんごう)みたいです!

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