長男が奥の実家に行くために、羽田空港まで見送りに行ったのですが、帰り道に車から見えた穴守稲荷神社の「稲荷山」を奥が見つけたので、お参りに行ってみたら水琴窟もあって暑い日でしたが涼しい気分で参拝することが出来ました。
東京羽田 穴守稲荷神社 について
穴守稲荷神社は、羽田空港のすぐそばにある神社です。
羽田空港まで京急で行くときには、京急蒲田駅から向かう途中に「穴守稲荷駅」がありますよね!
電車の時は降りたことがなかったのですが、車だと高速道路ではなく下道を走ると環八通り沿いから「稲荷山」が見えるので、すぐにわかります。
東京羽田 穴守稲荷神社 の境内
境内は結構広くてたくさんの鳥居の他に、水琴窟、稲荷山、神砂(あなもりの砂)などあまり見慣れないものがありました。
穴守稲荷神社境内略図
神社の表参道側に「境内略図」がありました。
環八通りは、この境内略図だと稲荷山の奥を横に走っている形で、右奥に羽田空港がある位置関係です。
水琴窟
穴守稲荷神社の水琴窟は、先程の「境内略図」のすぐ裏にありました。
水琴窟に利用する水は、もう少し奥にある井戸から水がきています。
井戸は、自分たちで漕ぐことが出来ます。ただ、あまり水を出しすぎると一時的に空になってしまうそうなので、ほどほどにww
水琴窟は、柄杓で水をすくって神使(きつね)に浴びせると聞こえるようになります。
動画の方がわかりやすいので、見てみてくださいな。
「水琴窟の使い方」の中に、水琴窟の断面図もありました。
水琴窟は地中に大瓷(おおかめ)が埋めてあって、中に落ちた水滴が聞こえてきているんですね。知らなかった。
水琴窟とは
水琴窟とは、遠州流の祖 小堀遠州が齢十八にして造りあげ、 師の古田織部をも驚愕せしめた『洞水門』が原型とされる。 手水鉢手前の土中に伏せ埋められた瓷に、水門より水滴が落ちる事によって、共鳴により音が増幅され、まるで琴の様な音色を醸す事より 『水琴窟』と呼ばれる様になった。以降、江戸から明治頃は盛んに用いられたが、その技術は一旦絶える。しかし昭和の終わり頃、品川歴史館の庭園工事中に古の水琴窟が発掘され、以降再び水琴窟が世に広まる事となった。
引用元:穴守稲荷神社の「水琴窟の使い方」
稲荷山
本殿の右には鳥居がたくさんあるのですが、その奥に見える山が「稲荷山」です。稲荷山の頂上には、「穴守稲荷上社」と「御嶽神社」があります。
たくさんの鳥居(千本鳥居)をくぐっていくと、途中に手前から「必勝稲荷」「開運稲荷」「出世稲荷」「繁栄稲荷」があり、
一番奥に奥之宮があって、ここで御神砂(あなもりの砂)をいただけます。
稲荷山の頂上へは、奥之宮の左脇から階段を登っていきます。
中腹に「築山稲荷」「幸稲荷」「末廣稲荷」「航空稲荷」があります。
ここから稲荷山を見上げるとこんな感じで、まだ結構高い!
稲荷山の頂上に着くと「穴守稲荷上社」と「御嶽神社」がありました。
御嶽神社の前には、「軾石(ひざつきいし)」というのがありました。
ちなみに「軾」単体だと、「しきみ」と読むみたいです。
そして御嶽神社のそばの手すりには「御百度参りのすすめ」というのがありました。
また頂上からは、千本鳥居や本殿の屋根を見ることが出来ました。
神砂(あなもりの砂)
奥之宮に入ると、
左手側に「招福砂の由緒」という看板があります。
招福砂の由緒
このお砂をいただき、家運繁栄あるいは清めのお砂として撒かれますと人の心を和め祓いて導きのある徳、即ち神福が授り商売繁盛、家内安全、心の願いが叶えられる招福の砂として広く稱えられております。
穴守稲荷神社
祭壇の両端に「御神砂」があり、
すぐ上には、「御神砂」を入れる紙袋もありました。
「お砂のまき方」は封筒にも記載がありますが、ホームページにも同様の記載があります。
お砂のまき方
- 商・工・農・漁業・家内安全の招福には玄関入り口に
- 病気平癒の場合は床の下に
- 災・厄・禍除降の場合は其の方向へ
- 新築・増改築には敷地の中心へ
- 其の他特殊な場合には神社にお尋ね下さい
引用元:奥之宮と神砂(あなもりの砂) ー東京羽田 穴守稲荷神社
穴守稲荷神社旧一の大鳥居
「穴守稲荷神社」のホームページを見ていたら、社史の中に元々は東京国際空港(羽田空港)の土地が鎮座地だったことがわかりました。
また英文の方の和訳を見ると「大鳥居」が、羽田空港の最端にあることもわかりました。
戦前は今の羽田空港内の位置に鎮座していた。しかし、終戦を迎え、近隣地区の住民たちが強制退去されたのと同時に現在地へと移転。だが穴守稲荷神社の大鳥居だけは撤去されず、長らく旅客ターミナルビル前面に残されていた。何度か取り壊しや移転案も出たのだが、その度に工事関係者の事故が相次ぎ、祟りを恐れてか撤去出来ずにいたのである。その鳥居も1999年の羽田空港新滑走路整備時、ついに多摩川と海老取川の河口に移された。徒歩で行ける羽田空港の最端の場所で、大鳥居は今でも近隣一帯を見守っている。
引用元:History of Anamori Inari Jinja 【和訳】 ー東京羽田 穴守稲荷神社
そういえば、2017年に羽田神社例大祭の神輿連合渡御に参加したのですが、その時に穴守稲荷神社旧一の大鳥居に行っていました。
なんでここに鳥居だけ残っているのか不思議だったのですが、こういうことだったんですね。
ちなみに大鳥居の場所はここです。
東京羽田 穴守稲荷神社に、いってみ! 真夏は、水琴窟の音が涼しげ のまとめ
羽田空港の帰りにたまたま見つけて、寄ってみた穴守稲荷神社ですが、実は大鳥居に数年前に行っていました。
たまたま見つけられて、気になって寄ったのもなにかの縁かもしれないですね。
この時は御朱印帳を持っていっていなかったため、お参り後に御朱印はいただかなかったのですが、またお迎えに羽田空港に行くので、いただいてこようかな!
奥之宮でいただいた「御神砂」は、早速玄関入り口にまかせていただきました!
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